米英が中国を国際組織の操作と 誹謗中傷する中、外交部長が反論 環球時報 2021年7月5日 FM fights back as US, UK vilify China of manipulating intl organizations By Global Times 翻訳:青山貞一 (東京都市大学名誉教授) 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年7月18日 |
![]() 中国外交部のワン・ウェンビン(王文彬)報道官。写真: VCG 本文 中国外交部は、中国が国際組織を支配、武器化し、「多国間主義に対する権威主義的アプローチ」を推進しているという西側諸国の非難に反論し、中国は常にいじめに反対し、多様性と公正さを尊重していると述べた。 中国外務省の王文彬報道官は、月曜日の定例記者会見で、「中国は真の多国間主義を堅持し、実践することに固くコミットしている」と述べた。 「中国の多国間主義とは、ゼロサムゲームではなくウィンウィンの協力関係であり、いじめではなく公正さと正義であり、言葉ではなく行動に焦点を当て、多様性を尊重するものである」と王氏は述べた。 米国のリンダ・トーマス-グリーンフィールド国連大使が先日、中国が国連に影響力を行使し、「多国間主義に対する権威主義的なアプローチを推進している」と発言したことを受けての王氏の発言である。 英国議会の外交委員会も7月下旬に同様の非難を行っている。同委員会は、中国が重要な国際機関を掌握し、「武器化」しようとしていると指摘した。また、中国が自国の立場やトップの候補者を支持するように他国を「いじめ」、「財政的な影響力を利用して、組織が促進するために作られた協力関係から政策を変えようとしている」と非難した、とメディアは報じている。 王は、米国と英国の主張は純粋な誹謗中傷だと述べた。 国際社会には、誰が国際舞台で覇権主義や一国主義を実践しているのか、誰が都合の良い時に国際組織を利用し、都合の悪い時には放棄しているのか、誰が金融覇権を使って他国を抑圧しているのか、それぞれの意見がある。と王は言った。 近年、国際社会は、中国が国際問題でより大きな役割を果たし、中国の計画を見て、中国の声を聞くことを期待している、と王は言う。 国連安全保障理事会の常任理事国であり、第2位の拠出国でもある中国は、国連やその他の国際機関の活動に積極的に参加していると王氏は述べた。さらに、より多くの中国人が国連やその他の国際機関に参加しており、中にはこれらの機関で重要なポストに就いている人もいるという。 「彼らの働きは各方面から高く評価されていますが、国際機関における中国人スタッフの数は、中国の財政的貢献度には及ばず、アメリカやイギリスなどの欧米諸国の存在感とは大きなギャップがあります」と王氏は語る。 「例えば、国連事務局では、中国国籍のスタッフは548名で、全体の1.5%を占めており、米国の22%、英国の70%に過ぎません。中間・上級スタッフのうち、中国人はわずか19人で、英国の3分の1、米国の5分の1である」と王は指摘する。 中国は他の発展途上国とともに、国際機関の活動に積極的に参加し、国際協力と真のマルティラテラリズムに貢献していく」と報道官は述べた。 |